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ENRiCH 『THE RAKE 』編集長 松尾健太郎のStyle Concierge

インターナショナル・ラグジュアリー誌

THE RAKE 編集長 クリエイティブ・ディレクター松尾健太郎さんが

ENRiCHのコンテンツ『松尾健太郎のStyle Concierge』にて

「エキゾチック・レザーの選び方」としてクロコダイルやパイソン、オーストリッチなどレザーや製品の取材をして下さりました。

 

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ENRiCHのコンテンツ『松尾健太郎のStyle Concierge』

ZAO取材記事はこちら

 

知れば知るほど奥が深くわいて興味深いエキゾチックレザー

ZAOが伝えるクロコダイルの価値と知識

 

♢ZAOの商品価格や価値について

製品の価格が決まる要素として、

クロコダイル革の種類、その産地、

製品1つ(バッグ1本)に何枚(何匹)お腹のセンター部分を使用するか、

作る製品に合ったサイズ(お腹の幅)のクロコダイルを使用しているか、

使用するサイズ(入手困難なサイズを使用するほど価値がある)、

金具が特注であること、金具のメッキの質や素材、種類、

裏地に使用する生地の種類や、どのランクの職人が製造するかで決定します。

 

 

 

クロコダイル

・クロコダイルと言えるクロコの種類はこの4種類だけ

上級ランク順(養殖の場合)は、

 

スモールクロコダイル(イリエワニ)学名 クロコダイルポロサス 

 

ナイルクロコダイル(ナイルワニ)学名 クロコダイルニロテクス

 

シャムクロコダイル(シャムワニ)学名 クロコダイルサイミンセス

 

ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)学名 クロコダイルノバギニア

 

それぞれ種類によって特徴があります。

 

 

スモールクロコダイル 

産地(ZAO使用パプアニューギニア)(インドネシア)(オーストラリア)

腹部の四角形や長方形をした鱗が綺麗に揃い、

革の首部分から肛門にかけ、鱗の列が約31~35列ある。

世界全体のワニ皮革取り扱い量の中で

スモールクロコの占める割合は約6%※2017年現在

日本への入荷は希少な為、更に一級品の革となるととても希少です。

世界中のスモールクロコの大半がフランスのブランドへ。

ZAOは希少なスモールクロコダイルを使用した製品がほとんど占めております。

 

ナイルクロコダイル ほぼ養殖

産地(ZAO使用ジンバブエ)(ZAO使用ザンビア)(南アフリカ)

他のクロコダイルに比べて胴が短い為、小振りで横長のエレガントなバッグやお財布に使用されることが多い。鱗が綺麗に整然と並んでいるのも特徴です。

 

シャムクロコダイル 全て養殖

産地(ZAO使用タイ)(マレーシア)

ZAOで使用するシャムクロコの腹部サイズは30cm~45cmの革が多いが、

凶暴な為 傷が多く傷の無い1級品は希少である。

ヨーロッパのブランドでも使われている。

また養殖所によって品質なども変わってきます。

 

ラージクロコダイル 全て野生

産地(インドネシア)(ZAO使用パプアニューギニア)

日本では古くから使用されている種類。

野生であっても小さいサイズの革は傷が少ない。

ZAOではカジュアルなメンズバッグなどに野生のワイルドさを活かし、

デザインや価格に合わせて使用します。

 

 

・アリゲーター、カイマンはクロコダイルとは呼べません。

□アリゲーター(ミシシッピーワニ)※95%以上が野生

産地 アメリカ

ベルトや時計バンドに使用されることが多い。

アリゲーター科に属しクロコダイルとは呼べません。

 

□カイマン(カイマンワニ)※全て野生

石ワニとも呼ばれ革が非常に硬い。

アリゲーター科に属しクロコダイルとは呼べません。

 

なので表示についても気をつけなくてはなりません。

アリゲーターとカイマンはクロコダイル属では無い為、

クロコダイルの表記は間違いになります。

・アリゲーター   ワニ革 または アリゲーター

・カイマン    ワニ革 または カイマン

となります。

 

カイマン革を「カイマンクロコ革」や「クロコダイル革」と表示はできません。

ワニ(クロコダイル)は這って歩く為、お腹部分が擦れたり傷も付きます。

また、獰猛な為、喧嘩キズなども絶えません。

多頭養殖をせず、単体で養殖し、ストレスを極力軽減させたワニ革がより良質とされ

キズの無いマット仕上げのクロコダイル革は更に希少となっています。

ワシントン条約について 

 

大切な天然資源の保護と利用

 かけがえのない地球上の貴重な野生動植物を保護し、

絶滅から守ろうという条約が、1973年3月アメリカのワシントンで

世界81ヵ国の代表が集まり、「野生動植物保護条約」を結びました。

これがワシントン条約です。

 

ワシントン条約の正式な名称は

絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」といいます。

日本は1980年11月に加盟しました。

 

  同条約の目的は、乱獲などから、希少な動植物を救おうというものです。

完全に商取引が禁止のもの、原産地の輸出許可書があれば取引可能なものなど

絶滅の危機の度合いにより国際取引の規制が区分けされています。

 我が国でも、ワシントン条約に基づく「種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)」が制定されています。

 

持続的利用の重要性=サステイナブル・ユース

 長期的な展望に立った、資源の保護と無理の無い有効利用の調和は、

野生生物を利用する上で最も求められる観点です。

そこでクローズ・アップされているのが、産出地域の経済的利益を与えながら、

自然保護を推進するサステイナブル・ユース(持続可能な利用)と呼ばれる方法です。

 

 野生生物の利用を前面禁止した場合、産出国およびその地域住民にとって、

野生生物資源は無価値となり、乱開発や密猟が多発し、生息環境の破壊にも

つながります。

そこで、産出国の開発の遅れている地域に、養殖場が出来れば、地域開発と

失業対策に大きな利点が生じ、同時に原材料の安定供給の道も開かれます。

 

全日本爬虫類皮革産業協同組合(全爬協)では、

日本のワシントン条約批准以来、経済産業省及び東京都の指導協力のもと、

東南アジア、南アフリカ方面等に視察団を派遣し、養殖事業計画を積極的に

支援しております。

 

一般社団法人 日本皮革産業連合会 

全日本爬虫類皮革産業協同組合

小冊子(かわと暮らし)より